4代目住職、尼僧です!

38歳で3児の母、ゆるりゆるりと住職やってます

香盛り

今日は「香盛り(こうもり)」という作業をしておりました。ブログに書くなら作業途中の様子も写真におさめておけばよかった(>_<) こちらは「常香盤(じょうこうばん)」 長い時間お香をたくためのものです。 灰をならし、溝を作ってその溝に「抹香(まっこ…

妊婦とお葬式

「妊婦は火葬場に行ってはいけない」 「妊娠中に葬式に出るとアザのある子が産まれる」 など、昔は妊娠中のお葬式にまつわる迷信があったようです。僧侶である私も二度の妊娠出産をしましたが、妊娠中は「妊婦さんなのにお葬式は大丈夫なの?」「お腹に鏡を…

サバ断ちって知っていますか?

断ち物(たちもの)とは、神仏に願掛けをした時に、自分の好きな食品や嗜好品もしくは薬などを絶って、禁欲により願掛けを強力にできるという民間信仰。断ち物とするものは酒、煙草、茶、薬品などさまざまで、最初は身を清める目的に近い信仰対象の嫌うもの…

丸六年経ちまして

「住職さん、立派になったねえ。お葬式のときはまだ初々しかったけど。」 先日の7回忌法要にて、檀家さんの親族の方にそう声を掛けてもらいました。嬉しいような恥ずかしいような申し訳ないような。6年前の葬儀のときの私は、それはそれは頼りなかったこと…

私のカバンの中

突然ですが、私が月命日などに行くときに持ち歩くお仕事バッグの中身です。 左上から、 1、お経の本 2、数珠 最近仕立てたばかりの正梅の数珠です。房は淡いピンク色。 3、お気に入りのお線香 松榮堂の「微笑」というお線香です。 沈香系のお香で少しスパ…

修行日記4~居眠りしてたらユーレイ先生に怒られた!~

さて、昔のSNSに残されていた修行を終えたばかりの私の日記、修行レポその4です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2009年5月10日 修行日記4~居眠りしてたらユーレイ先生に怒られた!~ 修行中は、肉体的精神的に追い込まれ神経が研ぎ澄まされ…

我が寺のとっても地味なお正月

新年明けましておめでとうございます。 前回のブログから1ヶ月以上が経ってしまいました。帯状疱疹による痛みでいろんなことに対する気持ちがぽっきり折れること約1ヶ月。その間に年の瀬が近づきバタバタとしてしまい、すっかりご無沙汰となってしまいました…

帯状疱疹が痛いです…健康ってありがたい!

18日から右腕にピリピリとした痛みを覚え、20日夜に右腕全体の痛みで腕が上がらなくなり、21日にマッサージに行きましたがまったく回復せず。24日、ようやく平日になったので病院に行ってみようと思い、右腕を見たら発疹が出ていました。病院に行くと診断は…

最後の煙を見て思うこと

私は葬儀の導師を勤めたとき、火葬場まで同行するようにしています。炉前で読経し、最後に皆さんとともに合掌して炉の扉が閉じるのを見届けます。 その後、ご遺族は火葬場の待合室で収骨の準備が調うのを待ちますが、私は一人でお寺に戻ります。そのとき、建…

修行日記3~精進料理なエビチリ!~

昔のSNSに残されていた修行を終えたばかりの私の日記、修行レポその3です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2009年5月5日 修行日記3~精進料理なエビチリ!~ 修行に行っていたというと、聞かれることが多いです。 「食事はやっぱり精進料理な…

お経は覚える必要なし!

「お経をなかなか覚えられないんだけど、どうしたら覚えられますか?」 「どのお経を覚えたらいいですか?」 よく聞かれるのですが、私は高野山での修行中、こう教わりました。 「経は読むべし」 お経は覚えるものじゃない。経本を見ずに読んで、もしも間違…

若すぎる遺影はおかしい?

結論からいうと、遺影が亡くなった年よりも若くてもいいんじゃないかと私は思います。だって、その時代を含めてすべてがその方の一生なんだから。 先日お勤めした葬儀でのことです。 亡くなったのは90歳すぎのおばあちゃん。病気をして入院してからも、最期…

修行日記2~魔法使いになっちゃったよ!~

昔のSNSに残されていた修行を終えたばかりの私の日記、修行レポその2です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2009年4月22日 修行日記2~魔法使いになっちゃったよ!~ 真言宗は仏教の中でも密教ってやつに属するのですが、 密教という名前の通り…

四季を感じながら生きられるって素晴らしい☆

今朝、子供達を保育園に送り届けるため、子供達を引き連れ玄関を出ると、羊蹄山のあたまには真っ白な雪が。 「わぁ~!見て見て!羊蹄山に雪が降ったよ!!」 毎日見ている羊蹄山ですが、特別キレイに見える日はやっぱりちょっとテンションが上がります。四…

修行日記1~朝起きたら暗くて天気がわからないよ~

前回の日記でお知らせした通り、昔のSNSに残されていた修行を終えたばかりの私の日記を公開します。友人限定公開で書かれたものなので文章が非常にゆる~いです。そして多少ふざけています。あの頃の私はまだ若かったということで許していただけたらと思いま…

僧侶になるための修行って厳しいの?って話

まず、どうして女の私が住職になることになったのかはこちらです。 shingon-in.hatenablog.com ある檀家さんに聞いた話です。 「実家のお寺の若さんが修行に行ってたんだけど、途中で脳いっ血で倒れて帰ってきちゃったらしいの。今はまだ入院してリハビリを…

住職に見えない私の小さな悩み

私は普段は洋服を着ています。いつも衣や作務衣を着ているわけではありません。髪の毛は肩より少し長いくらいあり、結んでいるときもありますが下ろしているときもあります。住職が女であることを知らない人は、私のことを見て住職だと思う人はまずいないで…

お坊さんの夏休み♪

しっかり夏休みいただきました~♪ 普段は月参りがあり毎日数件ずつお参りに行っているので一日まるまる休みの日や、連休をとれることはほとんどないのですが、8月後半は夏休みのようなものをいただけます。というのも、8月はお盆の期間中にすべての檀家さん…

愛犬を亡くした檀家さんのお宅で見た "供養で大切なこと"

毎月お参りに行っている檀家さんのお宅で、ペットのワンちゃんが亡くなりました。 よく吠えるワンちゃんで、私の車のエンジン音に反応していつもピンポンを押す前から激しく吠えられました。最初は歯をむき出して怒っていましたが、いつの頃からかそれが「い…

懐かしい人に会える季節、お盆♪

「…あれ?…〇〇か??」 「……???」 「オレだよ、オレ! △△だよ!」 「おぉーー!! 久しぶりだな!! お前、ずいぶん年くったなあ!!」 「お前もだよ、懐かしいなあー」 お盆に寺で留守番をしていると、たまにこういう場面を見かけます。 この村で生まれ…

絵本「ののちゃんと とうろう流し」

実話をもとに絵本をつくりました。 ののちゃんは実在する檀家さんの娘さん。おじいちゃん子で、よくおじいちゃんと一緒にお寺に来てくれていました。 うちのお寺では毎年8月16日に近くの川で灯籠流しを行っていました*1。ある年の灯籠流しの日の、ののちゃん…

僧侶が忙しさで走り回るから師走というのなら、師走は今でしょ!

師走=12月とは、年末で僧侶(師)が忙しく走り回るから「師走」というらしいですね。僧侶が忙しくて走り回るのなら、師走は8月でしょう!!!と、毎年毎年思う私です。8月にはお盆があります。お盆とは、宗派によって考え方に違いはありますが、あの世に逝っ…

今年はみんな逃げないで☆子供達をゲットだ!おやつ大作戦☆

明日からうちのお寺のお盆参りが始まります。お盆参りとは、「盆経(ぼんぎょう)」や「棚経(たなぎょう)」と呼んだりもしますが、お盆の期間中、檀家さんのお宅の仏壇をお参りに行きます。そのとき、夏休みということもあり、いくつかのお宅で子供たちと…

私がお墓で怖いものといえば、ユーレイよりも〇〇です!

お墓で怖いもの…ハチです。 これから8月に入りお盆が近くなってくると、家族が帰省してきたりするので「みんなでお墓参りに行きたいから、お経お願いします」や「みんなが揃ったときに納骨したいのですが」などといった連絡が増え、私もお墓に行く機会が多く…

お寺の奥さんってどんな人??

先日、「寺族婦人会」の会議があり、出席してきました。寺族婦人会とはお寺の奥さん方の集まりなのですが、住職である私もそれに入会しています。お寺にとって住職の存在が大事なのは言うまでもないのですが、住職の留守中にお寺を守らなければならないので…

三歳娘にとっては初めてのお葬式、私にとっては久々の遺族側。人の死ってやっぱり悲しいもの。

近所に住む叔父*1が亡くなりました。月曜日、前回のブログを書き終わり寺報のポスティングに回っていたときのこと、母から電話が入り叔父が救急車で運ばれたと知らされました。急いで寺に戻って母と一緒に搬送先の病院へ向かいましたが、叔父は亡くなってい…

ポスティングに行ってきまーす!

寺報7月号ができました。あ、7月号といっても毎月発行しているわけではなく、法要の前のみ法要案内として作っているものなので年5回のみなんですけど…。 今日は午後からこの 寺報 兼 法要案内 を村内と近隣町村の檀家さんのお宅へポスティングに行ってきます…

コンビニのトイレに生け花があるだけで

なんだか雅な空間になる。 いいなぁ。 こういうさりげないおもてなし。

僧侶だってスマートフォンを使うもん!

今日は月忌参り*1 のない日。洗い物を終わらせ、洗濯物を片付け、「よし、今日は事務仕事を片付けるぞ!」とコーヒーを淹れてパソコンに向かっていた9時半、お寺の電話が鳴りました。 「住職…?今日はお参りに来てくれると思っていたんですが…」 !!!!! …

2歳半の女の子の遺影を前に思う、子供が育つって当たり前じゃないってこと

一昨年のことです。今は3歳半になる娘がまだ1歳半だったとき、娘が夏風邪をこじらせて肺炎を起こしてしまい入院することになりました。娘が入院した病院は親の付き添いが必要で、私も一緒に病院に泊まり込んでいました。お参りの予定があったお宅に連絡して…