4代目住職、尼僧です!

38歳で3児の母、ゆるりゆるりと住職やってます

お経の読みクセ

基本的には檀家さんのお参りには住職自ら行くのですが、たまに日程が重なってしまったときには他のお寺さんにお願いして代わりに行ってもらうことがあります。前の月に代わりのお寺さんに行ってもらった翌月、私がお参りに行きお経を読んだあと、後ろで一緒にお参りしていた檀家さんが「やっぱり住職のお経が一番落ち着くわ~」と言ってくれました。もちろん同じ宗派のお寺さんで同じ本を見て同じお経を読んでいるのですが、僧侶ひとりひとりに読みクセがあります。良い・悪い、上手い・下手ではなく、それぞれの持ち味です。

私が住職になって7年。上手い・下手ではないと言いましたがおそらく最初は私のへたくそなお経で違和感たっぷりだったと思いますが、いつの間にか私のお経が「落ち着く」と感じるものとなってくれたことがとても嬉しかったです。

 

お経の読みクセを感じた話をもうひとつ。

私が亡き父の跡を継ぎ住職になってすぐの頃のことです。長年総代長を務めてくださっていた檀家さんのお宅をお参りに行っていたとき、後ろで総代長が一緒にお経を読んでくれました。総代長の「南無大師遍照金剛」の声を聞いて驚きました。総代長は何十年もずっと父の「南無大師遍照金剛」を聞き一緒に唱え続けてきたので、父の読みクセがすっかりうつっていて、「お父さんの読み方と同じだ!!!」と懐かしさに心打たれました。私は何年も父と離れて暮らしていて父のお経をしばらく聞いていなかったのですが、父の姿を思い出させるほどの完璧なお経で私は感動したのでした。

 

私もそんな住職に近づいていけているのかな。そうだったら嬉しいな。なんて思った私でした。

 

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