お寺の裏の墓地に六地蔵を建てています。
当初は立っているお姿で設計してもらったのですが、「座っていたほうがこじんまりと可愛いんじゃないか」そんな理由で坐像の六地蔵を建立することになりました。
こうして作ってもらった設計書がこちら。
現在、工事を進めてもらっているところです。
石材屋さんから「座っている六地蔵は珍しいですよ。僕は見たことがありません。」と言われていたのですが、「へぇ~そうなんですか~」とそんなに深く考えてはいませんでした。北海道の一部地域であるこのあたりでは見ないということだと思っていました。が、ある日、六地蔵の画像が欲しいなと思って検索をしてみたところ、確かに坐像はあまり出てこない。ほとんどが立っているものでした。
そして、坐像六地蔵が珍しいと記されているブログに遭遇。
多聞寺境内には、六地蔵坐像が安置されています。立像と違って「坐像」は都内でも四例に 過ぎない貴重なものといわれます。
東京都内でたった4例!!??
もうひとつブログを発見。
「多聞寺(墨田区墨田)では、墓地内に南面して丸彫り、座姿の六態地蔵を安置する。けだし、座姿六体が揃っての石彫地蔵の例は希少である。石彫りの地蔵は数において立姿がその大半を占め、ついで座姿のものは大概独尊であるが、都内での座姿六地蔵は当寺の他に、練馬区の三宝寺、千代田区の心法寺、荒川区の南泉寺など数か寺にある。このほか埼玉県児玉郡に4か寺、北葛飾郡松伏に一組ある」。
要するに、座像六観音は極めて珍しいというのです。
1975年の時点で東京都内には4か寺ほど、埼玉県に5か寺ほどの珍しいものだと、地蔵尊の調査に没頭すること40年、3800基余りのお地蔵さんを調べつくした故三吉朋十さんはその著書『武蔵野の地蔵尊』の中で書かれていたそうです。
そして、こちらのブログでは東京都以外の地域(群馬県、長野県、富山県)で見つけた坐像六地蔵の写真も掲載されていました。
おおおおお・・・
本当に珍しいのかもしれない・・・
ドキドキワクワクしながらさらに調べてみたところ、あと4か寺で坐像六地蔵を見つけました。
・善光寺(長野県)
・恐山(青森県)
・茶湯寺(神奈川県伊勢原市)
あと、こちらは情報をいただいたもの。
・御誕生寺(福井県越前市)
これも六地蔵の坐像に違いない…かわいい…
というわけで、今のところ見つけられたのが全国で16か所です。確かに坐像の六地蔵は珍しいものでした。今ある情報は関東近郊がほとんどなので、探せばきっとまだあるはずです。今度大きな図書館に行って文献等を調べてこようと思います♪
なにかわかったらまたブログ書きます(^^)/
もしインスタグラムやってたらフォローしてくださいね☆
真言院faceboookページもよろしくお願いします☆