お寺でのお参りもオンライン化が進んでいます。うちのお寺もこの一年いろいろな形のオンライン法事を行ってきました。
・お寺で住職のみでお勤めをし、他の方は各地からZoomなどで一緒におまいりをする
・住職と施主さんだけでお勤めをし、他の方は各地からZoomなどで一緒におまいりをする
・住職と施主さんだけでお勤めをし、後日編集したものをYoutubeで配信(限定公開)
などなど。
法事に参加される方がどのくらいいらっしゃるのか、同じ時刻に参加可能なのかなどそれぞれ事情が異なりますので、それぞれの事情に合わせた方法を選んでもらっています。それ以外にも、こちらからお話ししなくても施主さんのお宅でオンライン法事の席を作ってくれていることもあります。
先日、「法事だけど私一人だから」という70代女性のお宅へお参りに行きました。玄関から居間へ向かうと奥から人の声が。居間の真ん中にはアレクサが置かれ、アレクサには息子さんが映っていました。
そちらのお宅は息子さんがwifiを繋いでくれてアレクサの接続方法もしっかり伝授してあって、いつでもテレビ電話ができる状態になっていました。
電話の呼び出し方なども丁寧に台本が書かれていて、書いてある通りにアレクサに話しかければ息子さんのもとへとテレビ電話が繋がります。通話を終えるときも台本通りにアレクサに話しかけるだけ。ここを押して次にここを押して…というのがないのがアレクサのいいところだと思います。
そして、画面の向こう側の息子さんの手にはスマートフォンが。その中にはまた違う地に住んでいらっしゃる娘さんが映っていました。施主さんと二人だけで法事だと思っていましたが、オンラインでお二人のお子さんも一緒にお参りすることができました。
私が仏壇の近くでお勤めの準備をしていると、画面の中から、
「かあさん!住職来たんだからマスク!!」
と息子さん。
「かあさん!お参り始まるからテレビ消して!」
と娘さん。
「はいはい、うるさいねえ」
と施主さん。
いつものように賑やかで和やかな雰囲気の法事となりました。
別のお宅ではアメリカ在住の娘さんがLINE電話で法事に参加されたこともありました。新型コロナウイルスの感染が収まらないこの状況下ではなかなか人が集まる法事が行えません。直接は行けないから、行くのをやめるか別の方法を考えるか。私はこのようなツールをどんどん使っていくことに大賛成です\(^o^)/