先日、お寺に安産祈願のご依頼がありました。
電話を掛けてきてくれたのは檀家さんのお宅のお嫁さんでした。
「今月で5ヶ月になるので、次の戌の日に…」
「あ、もう5ヶ月になるんですね。早いですね~。」
というのも、実は私が出産前の妊婦検診で通院していたときに、産婦人科の待合スペースで偶然顔を合わせていたんです。
「あれ?もしかしておめでたですか?」
と訊ねたところ、
「今日初めて来たのでまだはっきりはしていないんですけど…」
とおっしゃっていました。
「そうですか、無事に育っているといいですね。」とだけ言葉を交わしてそれ以降なにも聞いていなかったので、無事に5ヶ月を迎えることができたことを私も嬉しく思いました。
安産祈願のお参りをする日を決めて電話を切ったあと、私は少し後悔しました。
「もう5ヶ月ですか、早いですね~」は私の感覚だったなぁ、と。
自分が初めて初めての子を妊娠したときのことを思い返せば、ここにくるまでの日々は決して短くはなかっただろうと思います。ちゃんと育っているかという不安がたくさんあって、特に胎動を感じるまでの妊娠初期はお腹の中の子が元気に育っているかどうかは病院で診てもらう以外に確かめようが無く、1ヶ月に一度の検診の日を私はとても待ち遠しく感じていました。自分も経験したことなのに、忘れてしまっていました。
私が僧侶である意味というか、母親であり住職である私ができることといえば、お腹に子を宿す母親の気持ちがわかることだと思うんです。そういう意味で、3人の子供を産み育てている私は貴重な経験をさせていただけていると思います。
この経験を大切に、この気持ちを忘れずに、ママさん方の不安や悩みに寄り添える尼僧になりたいと改めて思いました。
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