4代目住職、尼僧です!

38歳で3児の母、ゆるりゆるりと住職やってます

弔いランチ

コロナ禍により最期のお別れが十分にできず、悲しみを長く引きずってしまう人が多いそうです。

今年2月、私の高校時代の友人が亡くなりました。葬儀にも参列していませんし、ご自宅へのお悔やみも遠慮しました。彼女の死を実感したことといえば、新聞のお悔やみ欄で名前を見たのと、ご家族と電話で話しただけ。実感が湧いてきません。

同じようにお別れができず実感がわかないでいる共通の友人とは、「『弔いランチ』しようよ」と話しています。『弔いランチ』は私が勝手に言い出した言葉ですが、亡くなった彼女を思い出しながら、彼女と一緒に行きたかった、行こうねと約束していたところに行って、一緒に彼女との思い出を語り合おうよ、というだけのことです。

 

これを書いている今、お寺の納骨堂におまいりの方がいらっしゃいました。一昨年亡くなって、誰にも知らせずに家族3人だけで葬儀をした方です。その方のお友達という方が、たまにおまいりに来てくださいます。ご家族の知らないところで。

 

そういうのもいいなと思います。それでお友達も救われているんだと思います。

 

弔いのとき、弔いの方法はそれぞれに。

 

亡き人を想い、自分の心と向き合う時間をそれぞれに持って、少しずつ受け入れていきましょう。